月光仮面 幽霊党の逆襲【1959年(昭和34年)/東映】

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1959年(昭和34年)公開の東映映画『月光仮面 幽霊党の逆襲』。
劇場版「月光仮面」シリーズの第5作目にあたります。

今回から、主要登場人物を演じる出演者が一部変更となっています。

地質学者とその助手が幽霊党に襲撃される事件が発生。
そして、怪しい山師の登場。
果たして、事件の真相は…!?

 

作品情報

月光仮面 幽霊党の逆襲
【公開】1959年(昭和34年)7月28日
【時間】61分/モノクロ
【配給】東映
【原作】川内康範(少年クラブ・連載 穂高書房・版 連続テレビ映画より)
【監督】島津昇一
【出演】大村文武/山東昭子/若水ヤエ子/佐々木孝丸/藤里まゆみ/香山光子/岡譲司/柳谷寛/山口勇/成瀬昌彦/増田順司/齋藤紫香/萩原満/潮健兒/黒瀬千代子/住田知仁/安藤三男/草刈竜平/久保一/岩上瑛/相馬剛三/轟謙二/片山滉

あらすじ

東都大学の地質学研究所が幽霊党に襲撃され、地質学者の鈴木博士(齋藤紫香)が殺され、博士の助手・藤田(成瀬昌彦)が行方不明となる。
研究所には、山師・大岡(佐々木孝丸)の電話番号を記したメモが残されていた。
大岡の娘・はる子(山東昭子)の話から、大岡が鈴木博士に鑑定の依頼をしていたことが発覚する。
その後、行方不明となっていた藤田が見つかるが、藤田は何者かに心霊術をかけられていて…。

 

 

ロケ地

武蔵大学 根津化学研究所

事件が起きた東都大学・地質学研究所の設定で登場する建物は、おそらく武蔵大学根津化学研究所。
事件後、研究所前に新聞記者や野次馬が群がっているところに祝(大村文武)らが車で駆けつけるシーンで、根津化学研究所の外観が映ります。

ただし、鈴木博士(齋藤紫香)と藤田(成瀬昌彦)が襲撃される冒頭シーンに登場する地質学研究所の建物は、別の建物(あるいはセット)だと思われます。

 

国立東京第一病院

藤田が入院している「関東第一病院」として登場する建物は、国立東京第一病院。
建物の外観、入口付近~門のあたりが何度か映ります。

国立東京第一病院は、現在の国立国際医療研究センター病院です。

 

上江橋

はる子(山東昭子)を拉致した幽霊党一味の車を月光仮面が追うシーン。
ここで登場する大きなトラス橋は、大宮と川越に架かる上江橋。
当時の上江橋は、1957年(昭和32年)に完成・開通したもので、この当時は有料橋でした。

これだけハッキリといろんな角度から当時の上江橋を眺められる映像って、なかなか貴重なんじゃないでしょうか。
そして、まだ新しい橋が幽霊党に爆破されていたという事に、埼玉県民もビックリでしょう(笑)

 

 

主題歌・挿入歌

主題歌

☆「月光仮面は誰でしょう」近藤よし子/キング子鳩会
☆「月光仮面の歌」三船浩

(☆印:OPにクレジットがある曲)

 

挿入曲

  • ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章 ベートーヴェン

 

楽曲使用シーン

  • 「月光仮面は誰でしょう」
    ・タイトルバックで流れる。
    ・はる子(山東昭子)を拉致した幽霊党一味の車を月光仮面が追うシーンで流れる。
    ・ラストシーンで流れる。

  • ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章
    はる子がピアノで演奏。

  • 「月光仮面の歌」
    ・月光仮面が大岡邸に現れるシーンで流れる。
    ・終盤、竹林賢法を倒した月光仮面が、松田警部(増田順司)や大岡(佐々木孝丸)のもとへやってくるシーンで流れる。(インスト)

 

キラリ☆出演者ピックアップ

安藤三男

悪役の印象が強い安藤三男。
特に特撮モノに関しては、『七色仮面』のコブラ仮面から始まり、完全に悪役のイメージですが、月光仮面シリーズに関しては、本作と次作『月光仮面 悪魔の最後』で特撮モノでは珍しく刑事役をやっているんですよね。

本作の公開は1959年(昭和34年)7月29日ですが、それとほぼ同時期、1959年(昭和34年)6月から『七色仮面』のコブラ仮面編がTV放送されています。
ついでに、同年10月には劇場版『七色仮面』も公開されています。
同じ時期にコブラ仮面と刑事という対極の役を演じているって、なんだかすごく面白いですね。

刑事役の安藤三男もなかなかイイもんです。
コブラ仮面のあの不気味なお面を見た後に本作を見ると、インパクトに欠けるというか、なんか安藤三男も普通の人間なんだな(当たり前ですが 笑)って思ってしまうんですが、良い意味で普通っぽい安藤三男を見られる作品だと思います。

言っていることが意味不明かもしれませんが、伝わりますかね?この気持ち(笑)
悪役の安藤三男しか見たことない方にも、ぜひ刑事役のカッコイイ安藤三男の姿を見ていただきたいですね。

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【映画レビュー】テレビ版とはひと味違う怪しさ

劇場版「月光仮面」シリーズの5作目。
今回はウラン鉱脈をめぐって、様々な事件が起こります。

なぜか今回から松田警部や繁&木の実の配役が変更に。
松田警部は須藤健から増田順司に交代。
繁&木の実は一気に小さくなってしまいました…なぜ???(笑)
繁くんは風間杜夫少年が演じています(住田知仁名義)。

ついでに出演者についてもう少し触れておきますと、OPのクレジットには片山滉の名前があるのですが、片山滉は実際には出演していないです。
映画サイトなどをみると、片山滉は吉川博士という役名になっているんですが、実際には吉川博士という人物は出てきませんし、他の役でも出演は確認できませんでした。

さてさて。

今回も五郎八(柳谷寛)とカボ子(若水ヤエ子)が盛大にやらかします。
ふたりが辞職願を提出するシーン、よくよく見ると、カボ子の辞職願の文面に笑ってしまいます。
「本当に本当に済みません。だからやめさせて下さい」って(笑)
五郎八の辞職願にはちゃんと「袋五郎八」とフルネームで署名されているのに、カボ子は「カボ子」としか書いてないところに、映画版カボ子のテキトーな人柄が窺えるというか何というか(笑)
そもそも、カボ子って本名なんですかね?

劇中でベートーベンの「月光」が使われていたりと、何かしら月光要素を盛り込もうという意思を、わたしはこの作品から感じました。

竹林賢法の正体は声でバレバレなんですが、佐々木孝丸もいつも通り怪しいしで、最後まで「一体どうなるんだ?」と思わずにはいられません。

佐々木孝丸が演じる大岡鉄蔵なる人物は、テレビ版には登場しない、映画版オリジナルのキャラクターです。
しかし、大岡と竹林賢法との関係がイマイチよくわからない。
むかし満州で何かがあったんだな…ということはわかるんですが、具体的に何があったのか、ふたりの詳細な関係については一切わからず、そこがなんだかモヤモヤします。
その辺をもう少し掘り下げてもよかったかも…と思うのですが、限られた時間の枠に、そこまで詳細なエピソードを詰め込むのは難しかったのかもしれませんね。

映画版とテレビ版はストーリーもかなり違っていて、映画版の竹林賢法はひたすら欲深いだけの悪人となっているんですが、これはこれでなかなか面白いと思います。
テレビ版の竹林賢法には人間らしい憎しみ・悲しみも垣間見えて、最後はちょっと泣けるんですよね。
ぜひ本作と併せてテレビ版も見ていただけると、面白さ倍増!間違いなしです。

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