終電車の死美人【1955年(昭和30年)/東映】

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1955年(昭和30年)公開の東映のサスペンス映画『終電車の死美人』。

堀雄二・南原伸二をはじめ、後に『警視庁物語』シリーズに出演する俳優陣が多数出演しています。

三鷹行き中央線最終列車の車内で事件が発生。
被害者が握りしめていた切符の番号を手がかりに捜査を進める、鉄道ものサスペンス。

鉄道ファンにも、サスペンス好きにも、見応え十分な作品です!

 

作品情報

終電車の死美人
【公開】1955年(昭和30年)6月21日
【時間】91分/モノクロ
【配給】東映
【原作】朝日新聞警視庁担当記者団「警視庁」より
【監督】小林恒夫
【出演】堀雄二/星美智子/南原伸二/伊藤久哉/宇佐美諄/山形勲/松本克平/中原ひとみ/菅沼正/東野英治郎/佐原廣二/花沢德衛/英百合子/石島房太郎/日野明子/大谷伶子/曽根秀介/島栄吉/杉義一/福原秀雄/朝比奈浩/小島洋々/福岡正剛/関山耕司/牧野狂介/三好久子/滝謙太郎/山本麟一/大東良/南川直/岩上瑛/片山滉/日吉としやす/豊野彌八郎/小杉義隆/岩城力/檜有子/谷崎純子/津田光子/杉和歌子/髙原秀麿/滝島孝二/沢彰謙

あらすじ

三鷹止まりの中央線最終列車の車内で、若い女性が死んでいるのが見つかる。
被害者の女性が握りしめていた切符の番号を手がかりに、警察は捜査を進める。
捜査線上に浮かんできたのが、怪しい周旋屋・早川(東野英治郎)。
事件当日、被害者と会っていた早川は、被害者は初めての客だったと言うが…。

 

ロケ地 

有楽町駅

事件の鍵となる駅のひとつ。
駅の外観と駅構内の映像が登場。
長谷川部長刑事(堀雄二)と久保田刑事(佐原広二)が駅員に聞き込みするシーンでは、券売所の内部の様子を見ることができます。

 

吉祥寺駅

中央線の三鷹行き最終列車が停車。
駅の外観などは映らず、ホームが少し映ります。

 

三鷹駅

事件の舞台となったのが三鷹駅。
三鷹止まりの中央線最終列車が到着後、駅員が車内で女性が死んでいるのを発見します。

駅構内の様子のほか、三鷹銀座から見た駅の外観なども確認することができます。

 

三鷹銀座

三鷹駅前の商店街。
事件発生直後のシーンでは、通りの入口にある「三鷹銀座」のネオンが輝いているのが見られ、刑事たちが三鷹銀座で捜査にあたるシーンも。

 

三鷹警察署

事件の特別捜査本部が置かれたのが三鷹警察署。
本物の三鷹警察署の外観が映ります。

 

新宿駅

堀雄二と佐原廣二が捜査のために訪れたのが新宿駅。
駅構内に劇場の広告がズラリと並んでいるのが時代を感じさせます。

 

池袋

赤木部長刑事(伊藤久哉)が捜査で訪れるのが池袋。
池袋駅前~西口の商店街を歩きます。
堀雄二が東横百貨店池袋店の近くで聞き込みをしているシーンもあります。

また、堀雄二と佐原廣二が東口で聞き込みをするシーンもあり。
(地下鉄の入口付近、奥にブラザーミシンとクロロマイセチンの看板が見えるシーン。)

 

月島

終盤、犯人たちが訪れるのが月島。
ここで物語のクライマックスを迎えます。

 

劇中に登場する映画

『ヴェラクルス』

『ヴェラクルス』は、1954年(昭和29年)公開のアメリカ映画。
日本公開は1955年(昭和30年)。
ゲイリー・クーパー、バート・ランカスターらが出演している西部劇です。

タイトルバックの映像に看板が登場。
有楽町駅前に、この映画の看板があるのが確認できます。

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出演:ゲイリー・クーパー/バート・ランカスター ほか
 

 

『亡命記』

『亡命記』は、1955年(昭和30年)公開の松竹映画。
出演は、佐田啓二・岸惠子など。

新宿駅構内の「新宿松竹」広告スペースに、『亡命記』のタイトルが確認できます。

 

『私の夫は二人いる』

『私の夫は二人いる』は、1955年(昭和30年)公開のアメリカ映画。
出演は、ベティ・グレイブル、ジャック・レモンなど。

新宿駅構内の「地球座」広告スペースに、『私の夫は二人いる』の広告あり。

 

『バンド・ワゴン』

『バンド・ワゴン』は、1953年(昭和28年)公開のアメリカのミュージカル映画。
出演は、フレッド・アステア、シド・チャリシーなど。

新宿駅構内の「地球座」広告スペースに、『バンド・ワゴン』のタイトルが確認できます。

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『つばくろ笠』

『つばくろ笠』は、1955年(昭和30年)公開の大映の時代劇映画。
出演は、長谷川一夫・山根寿子・山本富士子など。

新宿駅構内の「新宿大映」広告スペースに、『つばくろ笠』のポスター掲示あり。

ほかにも、新宿駅構内の劇場広告スペースに映画の広告がたくさん並んでいますが、
はっきりとタイトルが確認できた作品は上記の作品のみです。

 

あの企業・あの商品

スポーツニッポン

通称スポニチ。
赤木部長刑事(伊藤久哉)が早川商事を訪れたときに、早川(東野英治郎)が読んでいます。

ニッポンビール

ニッポンビールは、かつて日本麦酒が展開していたビールのブランド。
終盤、犯人が逃げ込むのがビールの倉庫。
ニッポンビールの木箱に入ったビールが倉庫いっぱいに山積みになっています。

ビールの木箱が山積みになった倉庫の中で犯人をジリジリと追い詰めていく、緊張感溢れるシーン。
よくよく見ると、「ニッポンビール」のほかに「リボンシトロン」と書かれた木箱や、「アサヒビール」の木箱もいくつか見られます。

 

戦争の記憶

戦時中の挺身隊の話がちょっとだけ出てきます。

事件の捜査を進めていくうちに、戦時中のある事件が関係していたことが判明します。
捜査線上に浮かんできた怪しい人物、周旋屋の早川(東野英治郎)。
実は早川と被害者は、戦時中、軍需工場の監督官と挺身隊で関係があったことがわかり…。

 

キラリ☆出演者ピックアップ

大東良

事件が起きた三鷹駅止まりの中央線で、被害者と同じ車両に乗っていた酔っぱらいの役。
この人は黒縁メガネをかけていることも多く、仲本工事にちょっと似ているのですが、本作ではメガネはかけていません。
へんてこりんなタコのおもちゃを持っているのが、なんだかカワイイ酔っ払い。
迎えに来たお母ちゃんにシバかれる、ちょっと笑える哀愁漂う姿が、妙に印象に残ります。
緊張感溢れる本作のなかにちょっとした癒やしを与えてくれる、オアシスのような存在です。

 

【映画レビュー】『警視庁物語』の原型ここにあり。

三鷹行き中央線の最終列車の車内で、事件が発生。
被害者の女が握りしめていた切符から犯人を割り出そうと捜査を進める、鉄道ものサスペンス。
駅や電車もたくさん出てくるので、特に鉄道ファンの人にとっては、こういう作品は面白いかと思います。

新宿駅構内に劇場の広告がズラリと並んでいるのは、何ともいえない壮観な光景。
映画が娯楽の中心だった時代の空気がハッキリと感じられ、わたし個人的に印象に残ったシーンです。

事件に関する電話連絡を受けるシーンで、三鷹商店街の宣伝カーの大音量宣伝に邪魔されるのは笑ってしまうんですが、なんとも微笑ましい。
愉快な音楽とともに大音量で特売デーの宣伝文句を流す…。
こういう宣伝、いかにも昭和という感じで、懐かしい気持ちになって、なんだかホッコリ気分。
昭和の日常の風景がここにある。
シリアスな展開の中に、こういうシーンが度々挟み込まれるのがポイント高し。

後半になると、刑事たちはみんな無精髭ボサボサになってきて、捜査がいかに困難を極めているかを物語っています。
このお髭ボサボサが、みんなカッコよくて、惚れ惚れしてしまいます。

堀雄二・南原伸二・松本克平・佐原廣二・花澤徳衛・石島房太郎・山本麟一、さらに菅沼正・南川直・岩上瑛・片山滉といった、後に『警視庁物語』シリーズに出演する面々が様々な役で顔を揃えているのも、見ていてワクワクしちゃいます。
(ちなみに、本作に刑事役で出演している山形勲・伊藤久哉も、それぞれ『警視庁物語』シリーズのうちの1作に出演していますが、いずれも警察関係者の役ではありません。)
また、ノンクレジットで、ビンゴゲーム屋のシーンに岡野耕作らしき顔もチラリと見えます。

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